一月になりました。冬休みが終わったかと思うと、もう秋学期の期末試験が目前に迫っており、僕にとってプリンストンでの最初の学期の山場です。冬休みに入る直前に期末試験がある他の多くの大学と違い、プリンストンでは最後の試験が冬休み明けにあります。これについては生徒の間で賛否両論があり、“休みなのに勉強で休めない”という意見の他に“期末レポートなどの作成がゆっくりできる”といった意見を持つ人もいるようです。
九月初旬の新入生オリエンテーション中は本当に様々なイベントがあり、普段の学校生活とはまた違った“忙しさ“があります。その中で特に印象に残っていて、今回僕が紹介しようと思っているイベントはCA/OAです。CA, OAはそれぞれCommunity Action, Outdoor Actionの略で、一年生が入学時のオリエンテーションの週に行う活動のことです。生徒はCAかOAのいずれかの小グループに分けられ、CAはボランティアなどを中心とした活動、OAは自然の中でキャンプなどの活動を一週間弱行います。
僕はCAのSustainability(PEEC 3)という10人近いグループに振り分けられ、ペンシルベニア州の環境センターでコンポストを設計して組み立てる活動をしました。あくまでサステイナビリティが活動の中心だったのでその他にもこのテーマに沿ったアクティビティやディスカッションを行いました。しかし、それだけではなく単純に親睦を深めるためのカジュアルな機会もたくさんありました。勉強などに追われて忙しい普段の大学の生活とは違って、ナイトハイク、カヌー、スポーツなどを通して友人と時間を過ごすことのみに没入でき、非常に有意義でした。
他に行ったアクティビティにPre-readというものがありました。これはオリエンテーションの始まる何週間か前に大学から郵送されてくる本(毎年違う本が選ばれるようですが、今年はアメリカ大統領選挙などの世界情勢を踏まえてWhat is populism?が選ばれました。)を読んだうえで、その内容についてディスカッションするというものです。Pre-read関連のイベントはオリエンテーション期間中を通して何回かあるのですが、最初にディスカッションを行ったのがCAグループでした。プリンストンでの最初のアカデミックな経験であり、また議論自体が面白かったため、授業開始に向けて期待が膨らんだのを覚えています。
CAの間は同じ施設では自分たちを含めておそらく10以上の小グループが活動をしており、サステイナビリティの他のプロジェクトをしているグループや、音楽、ダンスの創作をしているグループなどがありました。最終日にはそれらのグループの発表がありCAの締めくくりとなりました。
CA、OAの公式の活動は大学の最初の週だけですが、僕のCAグループは何か月もたった今でも、週末に集って食事をするなどしています。大学の規模も学年全体ではやはり大きいので、少人数のグループに分かれて活動することでより簡単に打ち解けられる良い機会だったのだろうと思います。
最後に、今月紹介するウェブサイトはFrance Bienvenueです。僕は現在フランス語を勉強しているのですが、様々なフランス語の文章をスクリプト付きで聞けるこのサイトがなかなか便利なので時々使っています。僕の履修しているフランス語を含めプリンストンの言語には面白い点があるので、今後機会があればブログで書こうと思います。
https://francebienvenue1.wordpress.com/