どうも!しいなです。
さて、プリンストンでのはじめての学期が終わり、感想は…
わくわくどきどきがいっぱいで楽しい!!!
です。
勉強の内容も、一つ一つの勉強に時間をかけられることも、バンドの活動も楽しい。また、ダイニングホールのバイトもなかなか楽しくて、最高な毎日です。
ななこのブログを見て、ああ、もう8分の1か、と改めて実感しています。しんどいこともあったけど、今思うとそれもあまり思い出せないくらい楽しいです。
アメリカの大学、それもアイビーリーグはsurvive していくのが大変だと聞いていましたが、survive という感じはあまりなく、比較的のほほんと過ごせたかなという気がします。でもこれは今のうちだけで、三年後にこの文章を見たら、「フッ…甘いな」なーんて鼻で笑ってしまいそうな予感がします。
1学期を振り返って
さて、まず、今学期で私が少し成長したな、と思う点について書きたいと思います!
八月末にプリンストンに来た時には英語が全然話せず、はじめの数日は本当に日本に帰りたくて仕方がありませんでした。母がmove inを手伝うために2日ほど近くのホテルに泊まってくれたのですが、寂しいし英語通じないのが辛いし、泣きながら母の泊まっている部屋に駆け込んでたくらいです笑。みんな賢そうで、インターナショナル生も英語ペラペラやし… リーディングも大変そうで、英語で論文なんて書けるんやろか…
私は不安でいっぱいでした。
でもこの不安が、結果的に救いとなったのです。
「自分はプリンストンの中で下のあたりにいる」。それなら、「高校の時は割と賢かった」、とか、「自分一人でなんとか頑張るのがカッコいい」、とかいうプライドは捨てて、頼れるものには頼ろう、使えるサポートは使い倒そうという、という意識が芽生えたのです。
この考え方が見事に私の状況にハマり、ライティングセンターやマックグローセンターを活用した結果、勉強についていけるようになり、不安が自信に変わって来ました。
自分の成長を妨げるようなプライドを捨ててみるのもアリ、というのを学んだ1学期でした。
もちろん、自分にとって大事なものは捨てたらだめだなと思っています。私も、バンドの中だったらキーボードは誰にも負けない、とか、勉強の真面目さは負けたくない、とか、いろいろとプライド的なものはありますが、それは自分の軸でもあるので、絶対に曲げられません。
それと、何でもかんでも頼るのもダメなので、バランスも難しいところです…。これから模索していきます!
授業の感想
ではここからは今学期の授業について!
私は
ECO100 Introduction to microeconomics
GEO 102 climate change-past, present and future
Writing seminar (imagining childhood)
Freshman seminar (music instruments and perception)
をとりました。
まず、経済。
私はWoodrow Wilson school という、公共政策の専攻を目指しているのですが、このミクロ経済学入門は専攻に進むための必須となっています。
一週間に50分×2の講義と50分のプリセプトがあり、個人レベルでの消費や需要、税金によって経済にどう影響が与えられるのかということなどについて学びます。宿題は毎週problem sets を八問ほどで、マックグローセンターでのサポートもあるのでしっかり学ぶことができました。
試験は数学の文章題を解いている感じなので思うより難しくはなかったのですが、今私が学んでいる時点では式や論理で経済を見ているだけで、私にとっては実世界との関わりがイマイチ見えず、たとえ点数が取れてもしっくり来ないなぁ、という感じを抱いています。まあ、まだこれは入門講座なので、ぼちぼち学んでいこうと思っています。
経済のテストのあとで空を見上げたら飛行機雲が需要供給グラフに見えて、思わず撮った一枚です。
次にGeoscience!
講義は週に80分×2と3時間のラボが一回です。とても丁寧な指示のあるラボがあることもあり、すごくわかりやすく、楽しかった授業です。教授もジェスチャーが激しくて(笑)授業は退屈しないし、大教室の授業なのにinteractive な雰囲気のあるクラスでした。
また、日本で受験勉強用に地理、地学基礎を学んだのがこんなところで役に立つのかと感心しました。地球温暖化の歴史、現実、そして将来の予測がメインテーマなのですが、風向の話や海流の話、太陽の活動状況など、温暖化にはほんにいろんなものが絡んでるんだなと思いました。
次はフレッシュマンセミナー!
授業は週一回、三時間。クラス人数は15人。ピアノが好きとはいえ音楽理論を学んだことのない私にはタフな授業でした。内容的には、バイオリンとピアノの調律の仕方のしくみを理論から学んだり、音楽と物理を組み合わせて音楽を「音波」として見て、笛を作る実験をしたり。
また、教授が開発したソフトで作曲をしたり、prepared pianoを使って作曲をしたり。このprepared piano というのが新鮮で、グランドピアノの弦に消しゴムとか金属の棒とかいろいろ挟んだらピアノの音が変わって打楽器みたいな音になるよね、というものです。たしかにいろんな音が出て楽しかったですが、ピアノの弦に何かを挟むというのは、ピアノを痛めつけて、本来のあの素晴らしい音を消して、何がいいんだろうという複雑な気持ちにもなりました。
そして、ななこと同じように、私が1番楽しんだのはライティングセミナー!!セミナーの説明についてはななことDaigoのブログをご覧ください(わかりやすい説明ありがとうー!)。
私はimagining childhood というテーマのコースで、子供時代に読んだ本や馴染んだ習慣が子供にどのような影響を与えるかについて学びました。”The cat in the hat” や 「かいじゅうたちのいるところ」などの子供向けの絵本を扱い、これらの本が子供達に植民地意識やジェンダーの典型を押し付けてしまっていたり、資本主義や消費社会の意識を芽生えさせていたりしている、などの分析を行いました。このセミナーでは、3つ書く論文のうち2つは自分の好きな本・習慣を選んで分析の論文を書いたのですが、私は「おおきな木」という絵本の、村上春樹と本田錦一郎による翻訳の差の分析と、成人式の役割についての論文を書きました。
教授も一対一の論文サポートをしてくれるので、距離も近くなって、最後の論文のコメントには、「これからも私はあなたのcolleague であり friend です」と書かれてあり、感動しました。
私は来学期は五つ授業を取る予定なので、かなり覚悟していますが、同じくらい楽しみでもあります!
ますます充実した生活ができるよう、頑張ります!
ではまた!
今日のリンクは、prepared pianoの音楽です。
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