プリンストン大学には様々な著名人が訪れて来られるのですが、なんと先週は
日本の元総理大臣の鳩山由紀夫さんが来校されました!
『東アジア地域の平和と繁栄における日本の役目』という題の講演のために来られたのですが、なんとなんと、JSA(Japanese Student Association)の会長さんの交渉のおかげで、
私たちと直接会ってお話ししてくださることに!
ということで約1時間にわたる座談会(?)が開かれました。
鳩山さんは東大工学部のご出身。しかもスタンフォード大学の博士課程を経てPh.D.を取得された!ということで、政治に限らず、私たちが大学で勉強している学問や海外大学での学びについて大変ご関心を持たれているようでした。
アメリカで勉強をしていると専門用語を英語で学ぶため、段々と日本語で専門的な話をするのが難しくなってつい英語が混ざるんです、という話題になると、最近では日本でも海外の論文が翻訳されたものは横文字ばっかりですよね、という話題に転じ、昔は海外で生まれた概念や言葉に対しても一つ一つ丁寧に日本語の言葉を作っていたのに、日本語が廃れて行っているのではないかという危機感を示されました。
鳩山さんご自身は、スタンフォードに留学された際に日本でやるべきことが見えてきたのがきっかけの一つで政界に入られたとか。
アメリカに出て、初めて日本が見える。外に出て、日本の直したいところが山ほど見えてくる。だからこそ、ぜひアメリカでの学びを日本に帰って来て役立ててほしい…とのメッセージをいただきました。
ちなみに奥様に出会ったのもアメリカだそうです!
私たちも初めはとても緊張していましたが、座談会が始まるなり「ほら、僕だけ食べてても悪いからみんなもクッキーを食べなよ。」と逆に用意されたお菓子を配ってくださるような方で、日本の総理大臣だった方とお話ししているということを忘れてしまうような不思議な時間でした。
まさかアメリカで日本の元首相に会うことがあるとは思いませんでしたが、プリンストンにいると日々面白いことがいろいろあります。特に公共政策学部に当たるWoodrow Wilson Schoolでは頻繁に国際関係の専門家や政治家の講演会があるので、ニュージャージーの静かな街にいながらも、世界の色々な現場でお仕事をされている方のお話が聞けて刺激になります。次はどんな方のお話を聞くことができるか楽しみです!
えみり
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