りくです。春学期の勝手が分かってある程度落ち着いてくるこの頃、前の学期とのクラスの性質の違いなどがよく分かってきます。時間の使い方ということで前回、場合に応じて勉強方法などを変え、要領をよくするという話をしたのですが、そのような細かなことだけでなく長期的に考えた時間の使い方というものについても考えることがあったので、それも踏まえて時間の使い方を振り返っていこうと思います。
今セメスターでやはり大きな変化があったのはライティングセミナーです。時間という観点で言うと、まずこのクラスが夜7:30から始まることが生活上の小さな変化だったかもしれません(フランス語のlanguage tableと時間が重なってしまうという弊害がありました。)。しかしそれだけでなく、このクラスのペーパーを自分が納得できるレベルで書こうとするとライティングセンターに行ってアドバイスをもらったりオフィスアワーで教授と話し合って良いthesis statementを考えたりするというまた違った時間の使い方になるので、この意味でライティングセミナーは新しい要素だったと思います。特に、このクラスでは“scholarとしての書き方や論じ方”が強調されていたのですが、例えば今まで書いてきた文章よりもより自分の立場を明確にして、今後議論を生むような書き方というのはなかなか最初の下書きではできず、話し合い、書き直しを繰り返して徐々に慣れてきているような気がします。最初はなかなか時間がかかりますが、今後より慣れていけるとよいと思います。
前回、哲学のリーディングの話をしたと思いますが、リーディングで読み方に気を付けるというのはよくできていた気がします。教授に事前にリーディングの要点などを聞くことができるので、そのおかげで効率的に学習できていた気がします。また、それだけでなく、リーディングで述べられていないこと、レクチャーで教えられたこと以外の観点などを常に考えることが重要だと思います。哲学を学ぶのは哲学の歴史を知識として学ぶこととは違いますし、実際に授業のペーパーを書くときでも最終的には自分の論点が重要になるからです。例えば、哲学者の主張の中に正当化されていない仮定があるのではないかという疑念や、ある哲学者の主張が実は他の学派のと関係しているのではないかといった考えがあったらそれを突き詰めるということです。長くなりましたが、最終的にはそのような考えをそのままにせず、教授に質問したりディスカッションで話したりするというのが大事なのではないかということです。そうすると長期的には良い時間の使い方になると思います。この面では自分はまだ改善点があると思います。
最後に、写真に写っている数学セミナーについてです。数学部では3,4年生で書く論文のアイデアを得るためという意味もあってか、数学セミナーが時々行われているようです。セミナーの内容は具体的な証明などではなくより漠然とした説明なので、授業というよりはよりアイデア重視の講義のような印象があります。数学の大まかな流れの理解や、論文のアイデア探しに役に立つと思うので、普段からこのようなセミナーに行くのも長期的には良い時間の使い方なのかもしれません。
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