2回目の投稿になります。2018年卒業生のありさです。卒業して今はニューヨークで働いているのですが、3月に入っても本当に寒く、毎日分厚いコートを着てフードを被って出勤しています。さて、今回は卒業後生活について語る最初の投稿なのでざっとプリンストン生の卒業後の進路選択について書こうと思います。プリンストン生の卒業後の進路は大体5つくらい分割されます。5つというと金融/コンサル関係、大学院、エンジニア、ロースクール/メディカルスクール、フェローシップ/短期プログラムです。もちろん他にも違う分野の企業で働いたり起業したりという人もいるのですが、少なくとも大学時代の友人の今を見ると大体この辺ですね。
それぞれの業界の中でもいろいろ
とはいえ、それぞれの業界の中でもいろんな区分けがあり、それぞれ友人なりに違う道のりを通ってそれぞれの仕事に就いているのでもう少し具体性のある話を。例えば私の親友はとあるマネジメントコンサルティングファームのダイバーシティインターンプログラムに入って2年生の時と3年生の時にこの会社でインターンをし、卒業後もそこで働いています。別の友人は大学の時から慈善活動に従事し、卒業後もどこか他の国の困っている人たちの力になりたいと行ってフェローシッププログラムに参加してモロッコに行きました。また別の友人は大学中に起業して外貨のトレーダーとして働きながら起業した会社の方にも注力しています。他には数学の能力を活かしてヘッジファンドのアナリストになった人もいれば、エンジニアになって検索画面のスクロールバーをひたすらコーディングしている友達、そしてメディカルスクールに行く前に数年間医療機関で働いている友達も。1・2年生の時から目標を掲げて今の仕事に就いている人もいれば偶然今の仕事を見つけた人もいるし、最初から行きたかった仕事に就いても毎日のように泣きながら家に帰ってきて仕事辞めたいという友人もいれば、偶然出会った仕事がとっても楽しいという人もいます。当たり前ですが本当に人それぞれなんだなと友達を見ながら実感しています。
日本人の卒業生の進路
日本人のプリンストンの卒業生は正直たくさんいないので(最近の後輩の代は段々1学年の日本人の人数が増えてきていますが、私の入学当初は1学年に1-3人とかでした)あまり一般的にという言い方はできないのですが、大学院に進んでアメリカに残る人、日本で仕事を見つけて帰る人、私の様にアメリカで仕事を見つける人が私の知っているところではいます。ただ、他の海外大学を卒業した私の日本から海外大学に行った友人も含めて考えると、やはりビザの関係で大学院か日本で就職かに分かれる傾向があるというのは言えるでしょう。私はアメリカ生まれのため、米国籍も持っているという恵まれた環境にあるのですが(*ちなみに他の二重国籍所持者のために言っておくと、出生からの2重国籍は在ニューヨーク日本領事館のウェブサイトによれば特にどちらかの国籍を排除しなければならないという原則はありません。)、卒業後の選択肢を考えると大学院に進まない限り、日本の就職を選んだ方がいいと考えるという人も多いようです。というのも、仮にアメリカで就職したいと思っても、ビザの関係で会社側が面接してくれなかったり、卒業後残っている学生ビザが切れるまでに就職ビザが取れなくてまた日本で就活しなければならなかったりといった事態があるからです。また、最近ではグローバル人材ということで日本の会社側も海外大学に行った学生を好む、もしくは別に枠を設けて採用しているということもあったりします。その辺も考えて含めるとアメリカで育ってない外国人として働くよりも日本で英語を活かせる人材として働く方が就活においても仕事環境においても有利/充実しているという考え方もあります。じゃあ結局日本に帰るんだったら海外に行った意味がないのではと思う人もいるかもしれませんがその辺についての私の考え、そしてアメリカでの就活や就職ビザについても別途でまたそのうち書ければと思います。
努力と覚悟と現実性、そして夢と運
と、上に書いた様な感じでプリンストンの卒業生は大学後の卒業ライフを始めます。単純な話で申し訳ないのですがどの道を行くにもやっぱり努力と覚悟と現実性、そして夢と運が必要だなと思います。夢を持っても努力と覚悟がなければいけないし、現実性がないと夢がかなう確率は低い。そしてどんなに頑張っても最後は人事を尽くして天命を待つのみです。友達の中には決まっていたプログラムが金銭的理由でいきなり閉鎖になって卒業間近に連絡が来て今も絶賛就活中という人もいるし、アメリカに残りたいと思っていたけれど親孝行のためにも日本に帰る覚悟を決めて頑張る人もいます。私はアメリカに残ると夢を持って覚悟を決めたはいいものの、中々努力しても仕事が決まらず辛かったです。最後は本当に運よく今の会社に就職できて、素敵な職場に感謝の毎日です。今はちょうど後輩たちが進路を決めているところなのでまた更にプリンストンの日本人たちの進路の幅が広がっていくのが楽しみですね!
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