そういえば前に後輩たちが何故プリンストンを選んだかというテーマでそれぞれ書いていました。今回はその逆といっては何ですが、プリンストンを選んで何が良かったかについて書こうと思います。数を挙げ始めるときりがないですが一番に言えるのは総合大学とリベラルアーツのバランスが取れているというところでしょうか。ネットワークの広さと教師陣を揃えつつ、学校の研究機関としての素晴らしさを学部生にもきちんと伝授しようとする姿勢は本当にプリンストンの良いところだと思います。
プリンストンを志したきっかけ
プリンストンいいなーって初めて思ったのは中学3年生の時。ディベートの大会で組ませて頂いた先輩にプリンストンの学校冊子をもらったことがきっかけでした。黒い冊子に映し出された綺麗な学校の写真を眺めて本当にわくわくしたのを覚えています。他の学校に比べても美しさは正直ダントツなのではないでしょうか。それからは先輩に話を聞いたり海外留学フェアに言って卒業生の話を聞いたりして第1志望に決めました。と言っても直感で決めてしまったので熟慮したとはちょっといいがたかったです。。。
研究材料と教師陣の質がすごい!
でも卒業してから振り返ると本当に贅沢な環境で学んだなと思います。まずは何といっても研究材料と教師陣の質。総合大学ゆえに文献や研究設備はとてもしっかりそろっています。他の学校に行ってないので比較というものはあまりできませんが、研究材料がこれほど整っていることに感謝したプリンストン生は多いのではないでしょうか。理系の学生にとってはたくさんの特殊機械がそろった学校になっていますし文系の学生にとってはこれでもかというほど文献がそろっています。私は文系の方だったのですが、図書館のネットワークやデータベースには非常にお世話になりました。私が研究していた日本の民俗宗教の文献も英語、日本語と豊富にありました。
教授と触れ合う機会が多い!
また、リベラルアーツ教育という方針の下、教授と触れ合う機会がたくさんありました。例えば授業の時、大きな講義が週に2-3回、少人数授業が週に1回という授業形式が多いのですが、この少人数授業の担当が教授だったりすることがあります。科目にもよりますが、文系や社会科学系だとこの少人数授業はディスカッションがメインで、エンジニア系や科学系だとこの時間は応用問題や講義内容の理解を深める授業になります。教授がここで少人数授業を担当することでより身近に教授と話せる機会が生まれるというわけです。
また、プリンストンの教授はオフィスアワーという時間を設けることを要求されており(他にも多くの学校が採用しているシステムですが)、そこに積極的に行けば教授と1対1で話すいい機会となります。この時間は授業をより深く理解するためだったり、進路の相談だったり、雑談だったりをしに行くことができます。特に1年生の時はアメリカの授業のシステムだったりディスカッションだったりとよくわからないことが多かったので私はよく教授にアドバイスをもらいに行ったりペーパーのアドバイスをもらいに行ったりしていました。ある時はベテラン教授が一緒に来学期の授業のリストを見てくれて、この教授にこの科目を習うのがいい、この授業はあまりおすすめしないなどと本当に時間をかけて助言してくれました。
卒論を書く時期になると担当教授が就くので更に教授と係る機会は増えます。といってもこれはちょっと分野によって分かれてはしまうようなのですが、学部が小さければ小さいほどこの機会は高くなります。コンピューターサイエンスや経済学系の教授は見る学生が多くて積極的に推していかないとちょっと捕まえにくいそうです。でも、学会や授業準備、院生の指導などで忙しい中でも快く学部生と話をしてくれる教授はたくさんいました。特にプリンストンは学部生が中心というポリシーを掲げているのでこの部分は他の総合大学に勝るのではないかと思います。
ネットワークが広いそしてあったかい
これは入学する前からひしひしと感じたことでした。プリンストンの卒業生は新一年生の合格発表が出た後に合格者全員及びその両親を招いてパーティーをしてくれました。卒業生一人一人が本当に気をかけてくれ、私だけでなく私の両親にもプリンストンの素敵な所やその後の進路について話して下さいました。夏や冬にもパーティーや忘年会などがちょこちょこ開かれ、この学校のネットワークの強さには圧倒されます。ニューヨークももちろんこういう集まりがあり、その中でもアジアンアメリカンネットワークやウィメンズネットワークなどと細分化されたネットワークも存在します。
サイズがちょうどいい
あと良かったなと思うのは学校のサイズ。小さすぎず大きすぎずといったところでしょうか。校内を歩いていれば30%くらいは知っている人かなという感じです。大きい学校だと知らない人ばっかり過ぎてちょっと孤独だったり小さい学校だと逆に人間関係が濃密過ぎたりといったことを聞くとちょうどいいサイズだったのかなと思います。
他にもたくさんあります!
他にも学校愛の強さやダイバーシティ、卒論を全員に書かせるところなど色々と書きたいところはあるのですがこれらの話はまた他の話題に織り交ぜて書いていこうと思います。
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