皆さんこんにちは、えみりです!
少し遅れましたが、「令和」おめでとうございます。今回は「令和」と聞いて思いつくことを書く、という何ともざっくりとした記事をお届けします!
新元号が発表された翌日、とある授業で教授が「令和」の話題を出して来たのを思い出したので、その授業での発見について書こうと思います〜
アメリカで学ぶ、東アジア近代史
新元号が話題になったのは『East Asian History from 1800』という東アジア近代史の授業。大学に入ったら必ずアメリカ視点からの東アジア史を勉強すると決めていたので、やっとその目標を叶えられた授業でした。

大学に入ったら必ずアメリカ視点からの東アジア史を勉強すると決めたきっかけは日本の高校時代、戦時中の日本の歴史を教科書通りの限られた角度からしか学ばない点に違和感を感じていた事でした。
実際に授業をとってみると、今まで学んできた歴史とアプローチが全く違う!
この授業、具体的には中国・韓国・日本の3カ国の近代史を比較しながら追っていく形式。
例えば、ペリー来航を機に西洋化を選んだ日本。大改革を実行するにあたって、それ以前の刀狩りや身分制度政策がいかに時代の変動に強い社会構成を築いていたか。それと比べて、以前から西洋人との交流が多かったはずの清朝が国内の反西洋勢力の反乱に手を焼かされた理由を、徳川幕府と清朝の統治方法と比較することで分析したり…(具体的に、徳川幕府では職を無くした侍が警察・収税使などの役割を果たし、細部まで手厚く中央の目が行き届いていたため、大衆の反乱や人口流動の影響を最小限に防げたり。早い時点から欧米諸国の勢いに危機感を持ち、国内で勢力争いをしている場合ではないことを察知していた日本では、清朝・李氏朝鮮ほど大きな政治勢力の交代がなかったり。)各国の内部状況を照らし合わせて西洋化への対応の違いを考察しました。
また、当時の思想家の文書や日記、小説、一般人の体験談や手紙など、生の資料を読み、その時代を生きていた人たちの感覚や思考プロセスについてじっくり考えたりも。

特に興味のあった日本帝国主義時代については、当時日本の統治下にあった韓国で育った作家が自分の体験談をもとに書いた小説や、1936年のある一日に中国で集められたエッセイ集、東京で開かれた大東亜会議の演説資料や当時ビルマの国家元首だったバー・モウの自伝などを読みました。
最終的には第二次世界大戦、朝鮮戦争・冷戦時代を経て、いかにして現在の東アジアが出来上がったのかというところまでたどり着きました。韓国や中国の民主主義運動、中国やアジア四小龍(韓国、台湾、シンガポール、香港)の経済成長、北朝鮮の社会主義国との関係性など…最後のディスカッションでは安倍首相の戦後70年談話に含められた意味を読み解くところまで。これらの歴史がいか最近の出来事であり、今の社会に繋がっているのかを感じさせられました。
今まで「記憶力がないから歴史は苦手!」と思っていましたが、時代背景を知った上で当時の思想家の文章を読み解いたり、専攻である経済という観点から人口構造、金融政策、貿易が人々の生活に与えた変化を考えてみたり。さらには母国語の日本語と勉強中の中国語の感覚や、西洋文学の授業で読んだ哲学書で得た知識が、歴史資料の読み解きに役に立ったり。好きなことを全部ぶつけられる学問だな、ということに気づきました。
東アジアの近代史に触れたのは今回が初めて。まだまだ知識が穴だらけですが、また少しずつ本を読んだり他の授業をとったりして理解を深めていきたいと思います。
でもその前に期末テストの勉強を頑張らないと(泣)。それでは!
えみり
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