どーも!しいなです。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は、3月末に帰国し、関西の実家でのんびりまったり、プリンストンのオンライン授業を受けております。
オンライン授業について書く前に、ざっと、今学期受けている授業を紹介します!
今学期の授業を、さらっと。(3年生春学期)
① Research Seminar (24ページほどの論文を書くための授業)
社会統計に関する講義と、自分の興味のあるテーマについてのディスカッションで成り立つこの授業。私のゼミでは、「貧困の心理学」というテーマのもと、経済状況が精神状態や行動の選択に与える影響について考えています。私は、「練馬区の第三子誕生祝い金(3人目以降に誕生した子供に20万円プレゼント)が出生率に与える影響」について論文を書いています。
…ただ!オンライン授業に移行し、この状況下で十分な時間や情報を得るのが大変だろうという教授の意向で、「どういう風にデータを集め、どう分析するか。どんな結果が予想されるか」のみを書けばいいということになりました。なので、残念ながら、分析結果が含まれないという中途半端なペーパーとなってしまいました。。。
② Population Studies (人口統計)
移民、収入格差、以前実施されていた中国の一人っ子政策、また、最近のコロナウィルスなど、いろんな要素が人口増減に与える影響、また、人口分布の変化が社会に与える影響について学んでいます。
③ Environmental Policy (環境政策)
いかに、公共政策の中に、科学技術や知識を組み込むか、が大きなテーマとなっている授業。地球温暖化やオゾン層についてなど、言っちゃえば「よくある問題」に関してだけでなく、「国立公園にバイソンがめっちゃいて、家畜の牛に病気を伝染す可能性があります」とか、「渡り鳥の中継地点で、渡り鳥が食べるはずの亀が減っちゃってます」とか、幅広い環境問題を扱う、興味深い授業です。
④ American Politics (アメリカ政治)
党大会や大統領選の仕組みや、裁判所、議会、メディアの影響など、アメリカ政治の基礎を学んでいます。
オンライン授業
さて!これらがすべてオンラインに移行しているわけですが、思ったよりも支障なく、講義を受け、質問をし、ディスカッションに参加できています。時差があるので、講義は録画されたビデオを見ていますが、どうしてもリアルタイムで参加しなければいけないディスカッションもあり、生活リズムは崩れ気味です。
オンライン授業ならではの気づきを二つあげるとすると。
⓵ 朝起きたばかりで眠たい人と、夜寝る直前で眠たい人
ゼミのディスカッションでは、9人の学生と教授が東海岸、西海岸、日本/韓国の3つのタイムゾーンに分かれているので、「全員にとって大丈夫な時間」、ということで、日本にいる私は朝8時から11時まで、東海岸の学生は夜7時から夜10時まで、授業を受けることになりました。
オンライン初回。
起きたら朝9時でした。寝坊です。遅刻です。
ディスカッションに参加してないこと、絶対みんなにばれてるだろうけど、教授にはばれてなければいいなと思って、それとな~く 、ぬ~っと、オンラインディスカッションに参加しました。が、
「お、しいな、朝早くからありがと!」
という、皮肉なのか「9時に起きられてえらい!」という心からの賛辞なのか分からない言葉をかけられ、撃沈しました。
ただ、授業時間の予定は3時間。私は次第に目が冴えてきますが、東海岸のクラスメートはだんだん就寝時間が近づいてきます。
画面上で、しっかりあくびをする金髪美女。
そのあくびを、オンライン上でしっかりうつされ、同じくあくびをする茶髪美女。
普段はまじまじと見つめられないクラスメートの顔ですが、画面上というのをいいことにしっかり見てみると、みんなめっちゃ美しいんです。
オンラインでもあくびってうつるんだな、などと感心していると、
「みんな眠いだろうから早めに切り上げようね!」という教授の声。
結果、その授業は毎回、1時間半ほどで終わるようになりました。
② 教授と話せたらめっちゃうれしいし、なんか、好きになっちゃう
アメリカ政治の授業の期末テストは、「open-note take home midterm」形式。つまり、ノートや本を見てもいい、授業のスライドを振り返ってもいい。ただ、習ったものや暗記した内容をただ書けばいい、というわけではなく、本やレクチャーの内容を組み合わせて自分なりに応用しなければならないので、結構難しいのです。
なので、テスト準備として、何回も何回も、録画された授業を見返しました。1日のうち、同居する家族の声よりも教授の声を聴いている時間のほうが長い日もありました。
すると不思議なことに、教授の声がだんだん心地よくなってくるし、そんなにイケメンでないはずの教授の顔も、イケメンに見えてくるんですね…。隣の部屋で叫んでいる教授のお子さんをなだめたり、突如机に上がってきた猫を追い払ったりする様子も、萌えポイントです。
キャンパスで授業を受けていた時も、アメリカ政治が全く分からなかった私の質問に丁寧に答えてくれて、オフィスアワーもたくさん設けてくれた素敵な教授なので、いっぱい助けてもらった分、良い成績を取ろう、と意気込んではいました。
ただ、オンライン授業に移行してからの教授はすっかり「画面の中の人」。
しかもかっこいいし(目が慣れてきただけかも)、イケボだし(耳が慣れてきただけかも)、政治について詳しく解説してくれます。かっこいい版の池上彰です。
そんな「ネオ・池上彰」がなんと、テスト対策用の「オンラインQ&A 復習会」を開催してくれました。聞きたい質問は事前にメールしてね、ということだったので、大統領の権力についてとねじれ国会についての質問を送りました。
すると!ちゃんと答えてくれるんです!まあ、当たり前のことではあるんですが!わかりやすく答えてくれるんです!
気分としては、深夜ラジオに投稿したメールが読まれるような感じです。
そして、その質問に答えてくれた後、follow-up question (追加での質問)を口頭ですると、それにも丁寧に答えてくれるんです!ネオ池上彰が!
以前、関西のお笑い芸人のアキナさんのラジオにメールを送り、番組中にお二人と電話をさせてもらえたことがありました。その感じです。
まあ、見事なミーハーぶりですが、この教授のおかげでモチベーションも上がり、本日、無事、テストを終えることができました!
おうち生活
オンライン授業以外は、久しぶりの実家長期滞在を満喫しています。
ピアノ、テレビ、ごはんを食べる。
テレビ、勉強、ごはんを食べる。
そして、いっぱい寝る。という感じです。
マイブームは、「三角巾」。料理や掃除をするときに髪をまとめる、あれです。
特に誰からも変な視線を浴びることがないので、三角巾を巻いて勉強しています。
「手作り工房の人みたい。椅子とか作ってくれるの?」
「お掃除業者の人みたい。ハタキでも持つ?」
「料理する気になったの?」
母の、下心見え見えの質問をスルーし、作ってもらうおいしいご飯をひたすら食らい、部屋も散らかし放題の毎日です。あ、でもこの前、カレー作りましたよ!
また、母も、ミシンを購入し、ハンカチや服をリメイクして布マスクを作ってくれています。
性格的に、「そのうち飽きるだろう」と思っていましたが、思ったほど飽きていないようです。我が家のありとあらゆる服が、マスクになってしまわないか心配です。
当面の目標
いつまで続くかわからない、この自粛生活ですが、この期間を利用して達成したい目標を挙げてみました。基本的には、勉強と、自分にできないこまごましたことを克服しようという内容です。
・GMAT(大学院の共通試験)の勉強
・漢検準1級の問題集を解く
・口笛を吹く
・風船ガムを膨らます
・腹筋を割る
・体を柔らかくする
・中国語の勉強
・スペイン語を始めてみる
・モノマネの練習を始めてみる
・使ったものは元の位置に戻す習慣をつける
・化粧の練習
・字をきれいに書く練習
・似顔絵・イラストを練習してみる
といったところです。
行動範囲が限られている中で、大きいこと、すごいことはできないかもしれないけれど、こまごましたことをちょっとずつ継続して努力するいい機会だと思うので、頑張ってみます!
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました。
ではまた!
しいな
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